2018年の声明
国際労働機関 (ILO) によると、2016年には世界中で4000万人の人々が現代版の奴隷状態となっており、1億5200万人の子供たちが児童労働に服しています。 ILOの報告は以下の通りです。
- 現代の奴隷制の被害者のうち、4人に1人が子供です。
- 2490万人の強制労働従事者のうち、家事労働や建設業、農業などの民間セクターにおける搾取は1,600万人、性的搾取被害者は480万人、400万人が国家機関に強制されて労働に従事しています。
- 女性・少女の被害は強制労働に服する割合が著しく高く、商業的性産業における被害者の99%、その他のセクターでも58%を占めています。
GitHubは、現代の奴隷制と児童労働が存在し続けていることを強く非難し、現代の奴隷制も児童労働も当社のサプライチェーンや当社の事業に占める位置がないようにするという責任を真剣に受け止めています。 (本声明における「現代の奴隷制」とは、奴隷制、強制または意思に反した労働、人身売買、隷属、および拘禁、年季奉公、拘束された労働者のことを指します。 「児童労働」とは、16歳未満、また軽労働では14歳未満による労働を指します。ただし、児童の就学を妨げる期間に限定されているものや、また児童の健康や幸福を妨げる条件ではないものを除きます。
英国現代奴隷法に従い、またILOによる強制労働条約の2014年の議定書、労働における基本的原則及び権利に関するILO宣言、国連の持続可能な開発目標 ターゲット8.7と協調し、現代版奴隷と児童労働に関する2018年の声明 (「本声明」) は、当社の事業やサプライチェーンで現代版奴隷や児童労働が生じることを防ぐためにGitHabが取ってきた行動について記載しています。
GitHubの組織、事業、およびサプライチェーン
GitHubは、サンフランシスコに本社を置くソフトウェア開発プラットフォームであり、従業員および請負業者は多くの国で働いています。
GitHubの従業員と個々の独立請負業者は、すべて自発的な随意雇用者です。 GitHubは世界各地に数多くの労働者を抱えており、従業員と請負業者に対しては、地域に関わらず競争力のある報酬と福利厚生を提供するよう努めています。 これは、独立請負業者を直接雇うか、仲介業者を通じて雇うかどうかに関わらず当てはまります。
GitHubはハードウエアの製造や生産を行わず、また出稼ぎ労働者がよく行なうような種類のサービスに対して人材派遣会社を使用していません。 仕事量の急激な変化や価格圧力といったものは、強制残業などサプライチェーンにおける強制労働のリスクを高めてしまうことがありますが、GitHubの事業は、その性質上、こうした変化や圧力の影響を受けません。
GitHubは、世界中のお客様に無料ソフトウェア、有料ソフトウェア、ウェブベースのソフトウェアをサービスとして提供しています。 GitHubの製品には、以下のようなものがあります。
- GitHub.com: ウェブベースのコラボレーションおよびコードホスティングプラットフォーム
- GitHub Enterprise: オンプレミスのコラボレーションおよびコードホスティングソフトウェア
- Atom: テキストエディタ
- Electron: クロスプラットフォームなデスクトップアプリを記述するためのフレームワーク
- GitHub Desktop: GitHub.comおよびGitHub Enterpriseにアクセスするためのデスクトップアプリ
GitHubのサプライチェーンは、コンピューティングサービス、イベント企画、小売・販促品の購入、事務用品、オフィススペースやデータセンターなどの施設のリースなど、当社の製品および事業の商品・サービスで構成されています。
現代の奴隷制と児童労働に関するポリシー
現代の奴隷制と児童労働
GitHubの倫理規範では、現代の奴隷制 (奴隷制、強制または意思に反した労働、人身売買、隷属、および拘禁、年季奉公、拘束された労働者) や児童労働を事業活動において故意に使用、関与、支援、または容認することを禁じています。 この禁止事項に違反したGitHubの従業員や請負業者は、雇用または事業関係の解約の対象となります。
GitHubの行動規範では、現代の奴隷制 (奴隷制、強制または意思に反した労働、人身売買、隷属、および拘禁、年季奉公、拘束された労働者) や児童労働を故意に使用、関与、支援、または容認することを含む、危険行為および違法行為を禁じています。
GitHubは、「米国連邦調達規則」22.17の人身売買との闘いを含め、事業を行う管轄区域における、人身売買および児童労働を禁止する法律を遵守しています。
さらに、GitHubはFairHotel Programと提携しています。これは、GitHubが従業員に対して、FairHotelが支持する、公正な給料、十分な福利厚生、従業員の声が職場に反映されるホテルを選ぶよう奨励していることを意味します。 また、FairHotelと提携していることは、公正な雇用者として、GitHubがホテルに仕事を提供していることも意味します。
今後、GitHubはこの声明をすべての従業員、請負業者、および人材業者や派遣事業者を含むサプライヤーに伝達していきます。 さらに、GitHubは現代の奴隷制および児童労働について、全GitHub従業員を対象とした研修を開発しています。 GitHubは、「現代版奴隷法と児童労働に関するGitHubの声明」を公に掲げています。
GitHubは、職場に関する懸念事項の報告について非報復ポリシーを備えています。 この声明に沿って、GitHubは従業員や請負業者が報復を恐れることなく現代の奴隷制と児童労働に関する問題を報告できるようにしています。
労働法および慣行
GitHubの労働慣行は、以下の通りです。
公正である
- GitHubは、適用される法定賃金に従い、従業員と請負業者に公正な賃金を支払います
- GitHubは人道的な労働条件を維持します
- GitHubは、労働者が地域および国の法令によって定められた1日の労働時間上限を超えて働くよう要求しません
- GitHubは、(給与明細などの) 支払い額の根拠を記載した書面を交付した上で従業員と請負業者に適宜支払い、地域および国の法令に従って従業員の記録を保管します
人道的かつ倫理的である
- GitHubは、自発的な労働者のみを使用します
- GitHubは、児童労働を禁じます
- GitHubは、体罰や虐待を行いません
- GitHubは、従業員や職場における嫌がらせや違法な差別を容認しません
敬意を払う
- GitHubは、全国労働関係法に基づき、労働者の権利についての法的通知を掲示するなど、法的要件に従って、従業員の結社の自由と団体交渉の権利を保護します
- GitHubは、業界において記載される水準以上の待遇を提供します
- GitHubは、職場におけるあらゆる不満を報告するよう従業員に奨励し、報告に対する報復を容認しません
事業およびサプライチェーンにおける現代の奴隷制と児童労働に関するデューデリジェンスプロセス
GitHubは、現代の奴隷制と児童労働に関するリスクについて、事業およびサプライチェーンを評価します。 人権に関する社内外の専門家の意見を参考に、当社事業およびサプライチェーンのどこに労務が存在するかを究明し、現代の奴隷制や児童労働に関する潜在的なリスクを特定するため、GitHubは部門横断的な分析 (ポリシー、法律、調達、財務、および事業 (特に人材)) を行いました。 GitHubでは、重大性、規模、および確率の観点からよりリスクの高い分野に対し、より重点的なデューデリジェンス、監視、検証を行います。 GitHubは、リスクが生じ得る部分と、それらにどう対処していくかを引き続き検討していきます。 さらに、現在GitHubは、現代の奴隷制や児童労働に関する法律の順守を含めて、この声明に沿った慣行を持っているという保証をサプライヤーから得ています。
GitHubの事業およびサプライチェーンにおいて現代の奴隷制と児童労働のリスクが存在する場所、ならびにそうしたリスクを評価・管理するためにGitHubが執っている措置
GitHubでは、現在のところ高リスクのサプライヤーは見当たりません。ただし、イベントのサポート、建設、施設サービス、食品サービスなどの肉体労働が含まれるサービスのサプライヤーでは、現代の奴隷制や児童労働が起こる可能性が高くなります。 GitHubは、既存のサプライヤーを監査し、こうした高いリスクの分野の業者に対し、この声明に沿ったサービスを提供していることを確認するよう要求します。
GitHubでは、当社の知る限りにおいて、事業やサプライチェーンにおいて現代の奴隷制や児童労働は実際に存在せず、またその疑いもありませんが、もしGitHub自身が現代の奴隷制や児童労働を直接引き起こした場合は救済策を提供すること、またGitHubの制度やプロセスの欠陥により生じた、この声明に準拠しないさまざまな形態の問題に対して救済措置を講じることを表明しています。 個々の被害者に対するGitHubの救済措置には、現代の奴隷制および児童労働を直ちに除去するための適切な措置の規定と共に、経験した被害を相殺するために設計された、被害者に対する合理的かつ適切なサービスのリソースが含まれます。
GitHubの事業やサプライチェーンにおいて、現代の奴隷制や児童労働が発生していないことを確認することの効果
GitHubは、現代の奴隷制と児童労働に関する法律を順守しており、これを引き続き順守していきます。
現在、GitHubではサプライヤーに対し、この声明および現代の奴隷制と児童労働に関する法律を順守するよう要求しています。 さらにサプライヤーには以下の項目も要求しています。
- 現代の奴隷制や児童労働を使用、関与、支援、または容認しない
- 従業員や契約社員に対して、誤解を招くまたは不正な雇用・契約慣行を用いない
- 斡旋料や雇用契約費用を従業員や契約社員から徴収しない
- パスポート、運転免許証、またはその他の身分証明書を破棄、隠蔽、没収、またはその他の方法で従業員や契約社員が入手できないようにしない
- 現代の奴隷制度または児童労働に関する義務に違反した場合、当社が契約解除を行えるようにする
- 法律で義務づけられている場合、あらゆる類いの現代の奴隷制や児童労働に服したことが発覚した労働者のあらゆる損害を賠償する
さらに、GitHubはサプライヤーに対して以下の項目を強く推奨しています。
- 自らのサプライヤーに対し、リスクアセスメントを含め、現代の奴隷制と児童労働に対するデューデリジェンスを実施する
- 特定したリスクに対処するための措置を講じる
- 自らのサプライヤーに対し、現代の奴隷制と児童労働について反対することを述べる
GitHubで従業員が企業購買を行うための調達方法の指示書には、Microsoftサプライヤーの行動規範またはこの声明にサプライヤーが準拠するという要件への言及が含まれるようになりました。
現代の奴隷制と人身売買に関するGitHubスタッフのための研修
GitHubは、GitHubの事業とサプライチェーンを視野に入れ、すべての従業員に義務付けられる現代の奴隷制と児童労働に関する研修を開発中です。 GitHubは、イベントのサポート、建設、施設サービス、食品サービスなどの肉体労働が含まれるサービスを提供するサプライヤーを、潜在的なリスクがより高い分野として特に取り上げます。
GitHubの取締役会は、この声明を承認しました。